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朝ぼらけタイガー

読んだ本のレビューが中心です。ランニングなどその他趣味の話も。NPOや自治体など「公益組織」向けのコンサルティングが本業です。元はwebディレクター。

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11:書評

2016年読んで面白かった本10冊

2017年一発目の投稿は昨年のまとめから。 昨年は自分の読書のテーマである「他ジャンルを幅広く」があまり実践できなかったのでまとめ記事やらないつもりだったのですが、2014年、2015年とせっかく続けていたので書くことにしました。 昨年「幅広く」本を読…

レビュー:『走ることについて語るときに僕の語ること』"走ること"にまつわる素晴らしきメモワール。

村上春樹は走る作家。そのことは知っていたのですが、この本を読んで認識を改めました。 村上春樹は「かなり」走る作家、でした。

レビュー:『マラソンは毎日走っても完走できない』ポイントは「つくる」「ほぐす」「維持する」

東京マラソンに向けてチャリティランナーとしてクラウドファンディングに挑戦中です。 挑戦を表明した日にさっそく購入したのがこちらの本。 マラソンは毎日走っても完走できない―「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す42.195キロ (角川SSC新書) 作者: 小出…

レビュー:『人生なんて無意味だ』世界は多様で、不条理で、残酷で、無意味だ。

今年読んだ本の中で衝撃度ではこの本が一番。 人生なんて無意味だ 作者: ヤンネ・テラー 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2011/11/23 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 29回 この商品を含むブログ (7件) を見る あらすじ ある日クラスの男子ピエールが…

レビュー:『ちいさな カタコトイタリア語ノート』下手な旅行会話本より実地で使える

先日イタリア旅行に行く際に飛行機の中で読んだ本です。 ちいさなカタコト*イタリア語ノート―フォトエッセイとイラストで楽しむ 作者: 高坂千秋 出版社/メーカー: 国際語学社 発売日: 2014/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る "お勉強"では気乗…

レビュー:『さよならは小さい声で』"ていねいに暮らす"とは

ひさしぶりの更新。新幹線に乗る機会があり、時間が空いたので書いてみた。 読み終わってて書きたい本はかなり溜まっているんだけど、 なかなかできていない。 そんな、慌ただしい日々を落ち着けたいときの一冊。 さよならは小さい声で (PHP文庫) 作者: 松浦…

世界史の中の宗教を知るために読み始めた本4冊

読書をする中でテーマを決めて、関連する本を読むことがあります。 2014年は「歴史」がテーマで、宇宙の歴史から生物の歴史、世界史と少しずつ進めました。 2015年は世界史から派生する形で「宗教、とくに欧米の文化や歴史を知るためのキリスト教」をテーマ…

レビュー:「こんな夜更けにバナナかよ」福祉・ボランティアルポの傑作

大学時代に何度も読んだ本。昨年まで2年間活動した施設での学習支援ボランティアが佳境に入ったタイミングで久しぶりに読みました。 福祉もの・ボランティアもののルポルタージュとしては自分が知る中で最高の一冊です。 こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・…

レビュー:『小春日和』おとなになってビルドゥングスロマンを振り返る

どうも。ご無沙汰しています。2ヶ月以上ぶりの更新。 小春日和(インディアン・サマー) (河出文庫―文芸コレクション) 作者: 金井美恵子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 1999/04 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 15回 この商品を含むブログ (75件)…

レビュー:『彦左衛門外記』歴史の虚構性を暴く"まじめにいいかげん"な周五郎の異色作。

本日は、昨年末に読んだ周五郎です。 彦左衛門外記 (新潮文庫) 作者: 山本周五郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1981/09/29 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る 年末に読むものって選ぶの毎回迷うんですよね。なんとなく年明けには新年1冊…

レビュー:『阿房列車』行けども、行く。ただただ行く。列車旅の魅力。

内田百閒初めて読みました。 夏目漱石の門下生なんですよね。 そういえば年末からお師匠である夏目先生の『吾輩は猫である』をちびちびと読み進めてるのですが、全然読み終わりません。もの すっごい長い。 まぁそれは良いとして、本日のレビューをば。 阿房…

レビュー:「脳が冴える15の習慣」ライフハックの背景を理解する

池谷裕二先生の「脳には妙なクセがある」を読んだ後、欲しい物リストの中から思い出して読んだ本です。 脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書) 作者: 築山節 出版社/メーカー: 日本放送出版協会 発売日: 2006/11 メディア: 新書 購入:…

レビュー:「梅咲きぬ」いちりき節全開の”人情子育てグルメ”小説

あけましておめでとうございます。 新年一発目の更新ですが、昨年読んだ本です。 感想書いてない読了本が溜まっているので、しばらくは去年読んだ本が続きます。 本日は、山本一力さん。けっこう好きな歴史小説家さんです。 年末も残すところ2、3日というタ…

レビュー:「数学文章作法 基礎編」なぜ"形式"にこだわるべきなのか?

久しぶりに文章系の本を読みました。 読んだ理由はボランティアスタッフとして関わっているNPOで文章を書く機会が出てきたためです。 普段は児童養護施設で子どもたちに勉強を教える、という完全に現場に出る活動に携わっているのですが、最近新たに関わり始…

レビュー:「海と毒薬」良心にまみれて生きる

遠藤周作はエッセイを何冊か読んでいたのですが、小説はこれが初めてでした。 確か母の本棚に「沈黙」が置いてあって、小学生ぐらいの頃から「読んでみたら」と言われていた気がするのですが、結局読まないまま大人になってしまっていました。 海と毒薬 (新…

レビュー:「人間の建設」情緒、あるいは世界の始まり

50年前に行われたあまりに知的な雑談 文芸評論の大家小林秀雄と大数学者岡潔の対談。 人間の建設 (新潮文庫) 作者: 小林秀雄,岡潔 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2010/02/26 メディア: 文庫 購入: 11人 クリック: 88回 この商品を含むブログ (60件) を見…

レビュー:「ロボットとは何か 人の心を映す鏡」人間の本質を考える

ものすごく久しぶりの投稿になってしまいました。一ヶ月ぶり。 年末進行で仕事が忙しくなっているんですが、読み終わってる本は何冊もあるので暇を見つけてもう少し更新していきたいと思います。 久しぶりの投稿はロボットの本です。これ。 ロボットとは何か…

レビュー:「子どもの貧困Ⅱ―解決策を考える」政治学を学ぶ学生にオススメ

前作「子どもの貧困―日本の不平等を考える―」に続いて読了。 社会問題を扱う新書で続き物、というのはあまり多くないですよね。 問題の所在や構造を明らかにするだけでも新書としては十分な効果だと思いますが、 著者の阿部さんは解決策についても道筋を示し…

レビュー:「センスは知識からはじまる」くまモンの意外にロジカルな作り方

タイトルに共感して購入した本。内容はまさにタイトルに集約されています。 筆者の水野さんは「くまモン」を手がけたアートディレクター。 デザインの世界で大活躍をしていると、天才的なセンスの持ち主、というイメージを持ってしまいがちですが、「センス…

レビュー:「脳には妙なクセがある」好奇心刺激され放題。

先日の「魚食の民」の記事、なんだかスターいくつもつけてもらって嬉しかったです。 食文化がどうこうとかね、あんまりリアルで登場する話題じゃないですけど、そういうの好きな人ちゃんと 居るんですよね。そういう当たり前のことを再確認できるのはインタ…

レビュー:「NPOのためのマーケティング講座」NPO関係者、必読。

企業に勤める傍ら、NPOマーケティング研究所の代表をこなし、またアメリカのNPO情報の紹介をしているブログ「飛耳長目」を運営している長浜さんが、これまで発信されてきた知見の集大成的な本を出版されました。 先日日本財団ビルで開催された出版記念セミナ…

レビュー:「魚食の民」食べ物から考える文化の話。

親父の本棚から持ってきた本。 日本における魚食文化の話。 魚に関することをあらゆる視点で考察していらっしゃいます。 文化史を見るならパーツを切り取る。 日本文化を語る上でやはり魚は外せないものでしょう。 「文化」って大括りに捉えると、大きすぎる…

レビュー:「論理と感性は相反しない」山崎ナオコーラ攻略本。中級者向け。

山崎ナオコーラの掌編集。 著者の小説観を文章化したものというか、 いやそんなに分かりやすいものじゃないか。 掌編集というのはこういう雰囲気のものが多いんですかね。 今まで読んだいくつかからはだいたい同じ雰囲気を感じた。 いや、雰囲気自体はそれぞ…

レビュー:「プレーンソング」世界は猫のお礼でできている。

弟に借りた本です。 池澤夏樹の「スティル・ライフ」と一緒に僕が好きそうな小説ということでオススメされて借りてきたものです。 先に読んだスティル・ライフの方は若干合わなかったなーと思ってたんですが、こっちは良い感じに楽しめた。 プレーンソング。…

レビュー:「広告ビジネス次の10年」読んで変われる人はいるのか?

■日本における広告ビジネスの現状を、グローバル情勢に絡めながら解説する一冊 DMPを始めとしたデータオリエンテッドな時流は止めようもありませんので、しっかり着いていきましょうねというお話であったり、 そうした状況の中で広告主側にマーケティングデ…

レビュー:「チームが機能するとはどういうことか」リーダーの役割をリフレーミングする一冊

周五郎の後にそれですか、って感じもするかもしれませんが、これです。 基本的にジャンルばらばらで幅広く読んでいきます。 これはなかなかに感動的な本でした。 ひさびさに付箋貼りまくりましたよ。 ■チームを率いるすべての人におすすめ この本はタイトル…

レビュー:「虚空遍歴」その2。書きこぼしたことなど。

勢いに任せて書いた昨日のエントリで書きこぼしたことをいくつか。 こういう書きたいときに書きたいことというのはブログの良いとこですね。 虚空遍歴というタイトル。 まずタイトルの虚空遍歴について。 いやぁ格好いいよね。このタイトル。 浪漫が溢れてい…

レビュー:「虚空遍歴」という人生のつらさ、厳しさ。その魅力。

あまりに強い読後感。 これは辛い小説だなぁ。 主人公の中藤冲也は武士の身分を捨て、浄瑠璃という芸の世界に生きることを選ぶ。 彼の作る端唄は独特の節まわしを持ち江戸のみならず、遠国でも持て囃されるような才能の持ち主であったが、それに奢ることなく…