読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

朝ぼらけタイガー

読んだ本のレビューが中心です。ランニングなどその他趣味の話も。NPOや自治体など「公益組織」向けのコンサルティングが本業です。元はwebディレクター。

follow us in feedly

レビュー:『人生なんて無意味だ』世界は多様で、不条理で、残酷で、無意味だ。

今年読んだ本の中で衝撃度ではこの本が一番。 人生なんて無意味だ 作者: ヤンネ・テラー 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2011/11/23 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 29回 この商品を含むブログ (7件) を見る あらすじ ある日クラスの男子ピエールが…

レビュー:『小春日和』おとなになってビルドゥングスロマンを振り返る

どうも。ご無沙汰しています。2ヶ月以上ぶりの更新。 小春日和(インディアン・サマー) (河出文庫―文芸コレクション) 作者: 金井美恵子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 1999/04 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 15回 この商品を含むブログ (75件)…

レビュー:『彦左衛門外記』歴史の虚構性を暴く"まじめにいいかげん"な周五郎の異色作。

本日は、昨年末に読んだ周五郎です。 彦左衛門外記 (新潮文庫) 作者: 山本周五郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1981/09/29 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る 年末に読むものって選ぶの毎回迷うんですよね。なんとなく年明けには新年1冊…

レビュー:「梅咲きぬ」いちりき節全開の”人情子育てグルメ”小説

あけましておめでとうございます。 新年一発目の更新ですが、昨年読んだ本です。 感想書いてない読了本が溜まっているので、しばらくは去年読んだ本が続きます。 本日は、山本一力さん。けっこう好きな歴史小説家さんです。 年末も残すところ2、3日というタ…

レビュー:「海と毒薬」良心にまみれて生きる

遠藤周作はエッセイを何冊か読んでいたのですが、小説はこれが初めてでした。 確か母の本棚に「沈黙」が置いてあって、小学生ぐらいの頃から「読んでみたら」と言われていた気がするのですが、結局読まないまま大人になってしまっていました。 海と毒薬 (新…

レビュー:「論理と感性は相反しない」山崎ナオコーラ攻略本。中級者向け。

山崎ナオコーラの掌編集。 著者の小説観を文章化したものというか、 いやそんなに分かりやすいものじゃないか。 掌編集というのはこういう雰囲気のものが多いんですかね。 今まで読んだいくつかからはだいたい同じ雰囲気を感じた。 いや、雰囲気自体はそれぞ…

レビュー:「プレーンソング」世界は猫のお礼でできている。

弟に借りた本です。 池澤夏樹の「スティル・ライフ」と一緒に僕が好きそうな小説ということでオススメされて借りてきたものです。 先に読んだスティル・ライフの方は若干合わなかったなーと思ってたんですが、こっちは良い感じに楽しめた。 プレーンソング。…

レビュー:「虚空遍歴」その2。書きこぼしたことなど。

勢いに任せて書いた昨日のエントリで書きこぼしたことをいくつか。 こういう書きたいときに書きたいことというのはブログの良いとこですね。 虚空遍歴というタイトル。 まずタイトルの虚空遍歴について。 いやぁ格好いいよね。このタイトル。 浪漫が溢れてい…

レビュー:「虚空遍歴」という人生のつらさ、厳しさ。その魅力。

あまりに強い読後感。 これは辛い小説だなぁ。 主人公の中藤冲也は武士の身分を捨て、浄瑠璃という芸の世界に生きることを選ぶ。 彼の作る端唄は独特の節まわしを持ち江戸のみならず、遠国でも持て囃されるような才能の持ち主であったが、それに奢ることなく…