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朝ぼらけタイガー

読んだ本のレビューが中心です。ランニングなどその他趣味の話も。NPOや自治体など「公益組織」向けのコンサルティングが本業です。元はwebディレクター。

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2016年読んで面白かった本10冊

2017年一発目の投稿は昨年のまとめから。


昨年は自分の読書のテーマである「他ジャンルを幅広く」があまり実践できなかったのでまとめ記事やらないつもりだったのですが、2014年、2015年とせっかく続けていたので書くことにしました。

 

昨年「幅広く」本を読むことができなかったのは転職を機にインターネットや広告といった仕事関連の本を読むことが多かったためです。
もちろん技術系の本にも面白かった本はたくさんあるのですが、そうした本は対象読者が限られてしまうので対象外としています。
今年は昨年よりも少なめの全10冊(10作品)。「小説・エッセイ以外」「小説・エッセイ」の二つのカテゴリに分けていて、順番は基本的に読んだ順、発売年は昨年とは限らないという点は過去のまとめと同様です。

 

過去のまとめ 

 

 

 小説・エッセイ以外

まずは小説とエッセイ以外の本から。技術系の本は外したのですが、それでも仕事に関係する本が多くなりましたね。転職して仕事で関わる分野が広がった、ということもありますが。

 

はじめてのGTD

全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

 

 年初に読んだ本。GTDは就職した年に部署の先輩に薦められて『ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則』を読んでいました。考えることややるべきことが山積みで混乱しているときに改めて、ということで読みました。非常に良い本です。「マルチタスクの重要性」ということが語られることの多い時代ですが、向き不向きはあるにしろ根本的に人間の脳みそはマルチタスクには向いていません。というかコンピュータだって「同時進行する」という厳密な意味ではマルチタスクはやっておらず計算処理を淡々と切り替えながら実行しているわけです。で、そうした切り替えをするときに大事になるのが「今何をするべきか?」という問いを立て、それにきちんと答えるということを続けられるかどうかということ。GTDというのはそれをうまくやるためのシステム作りの本です。単なる心がけの話ではなく、デジタルあるいはアナログの外部装置をうまく利用しながらやるんですよ、という方法論を示してくれます。新しい仕事にも慣れ始め、仕事の仕方を改めていくところなのでもう一度読み返しながら自分のタスク管理をアップデートしたいと思います。

 

21世紀の貨幣論 

21世紀の貨幣論

21世紀の貨幣論

 

 帯に書いてあった“桁外れの知的衝撃!ジャレド・ダイアモンド級!"というキャッチコピーに笑いながらもまんまとハマって読んだ本。アホみたいなキャッチコピーだけどターゲティング上は正しいように感じるのが悔しい。読んだ感想としては「知的興奮」という意味ではジャレド・ダイアモンドに軍配が上がりますが、それでも面白い本であることは間違いない。貨幣の発達として多くの人の頭にある「経済は物々交換から始まり、規模が徐々に大きくなるに連れて、交換をより円滑に進めるための交換の手段となるモノとして貨幣が導入されていった」というのは誤っているというところから始まります。物々交換経済なんてなかった、と。では貨幣の歴史とはどんなものであったのか。貨幣とはどんな機能を持ち、現在考えるべきことは何なのか。ここ最近Fintechが話題になっているせいか貨幣にまつわる書籍も大量に出ていますが、本書は中でも非常に丁寧でオススメ。

 

あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる

先日つくば市長選に当選した五十嵐立青さんの著作。私は筑波大学時代に、当時つくば市議会議員であった立青さんのもとで議員インターンシップを経験しました。ちょうど彼の2度目の市議選の際の選挙事務所スタッフとして様々なことを経験させてもらいました。そうした経緯があるのでどうしても身内褒めっぽくなってしまう部分はぬぐいきれないのかもしれませんが、それを思い切り差し引いても非常に丁寧で分かりやすい、ぜひ多くの人に読んで欲しい一冊です(ステマではないです)。日本では「政治」というとどうしても遠いものと感じてしまう人が多いのではないでしょうか。少しぐらい関心を持っていてもニュースや新聞で語られていることは難しくて分からない、自分が関わることのできるものだなんて考えられない。そうした声を周囲の友人からも聞きます。本書はそうした方に対し、「政治への関わり方」を物語調に丁寧に伝えていきます。トランプ大統領が誕生する今年、"グローバリズムからグローカリズムへ"というのは今年大きなテーマの一つとなるでしょう。日本でも地方創生をはじめ”地域”や”まち"が見直される年になることと思います。私たちの身近な"まちの問題”や"暮らしの問題”にどのように関わっていけば良いのか、ぜひこの本を読んで考えてみてほしいです。特に街づくりや地域おこしということに関わる方は必読です。

 

新版 図解・問題解決入門―問題の見つけ方と手の打ち方

新版 図解・問題解決入門―問題の見つけ方と手の打ち方

新版 図解・問題解決入門―問題の見つけ方と手の打ち方

 

 コンサルタントに転職してすぐに読んだ本。コンサルタントの仕事というのはまさに「問題解決」です。入門と冠される本ですので非常に分かりやすいですが、書かれていることは非常に本質的。「問題とは理想と現実のギャップである」このことを知ることが、非常に重要。コンサルタントも基本的にこの原則から思考を始めることになります。そしてこのことを考える上で必要になるのが「目標ととなるあるべき姿とは何か」や「現在の状態の正しい把握」です。ロジカルシンキングの得意な人が「定義付け」から議論を始めるのはこの思考様式が染み付いているからです。不確定性の多い時代にあっては、「問い」や「理想」を自ら設定する力というのがますます必要になっていきます。最初の一冊にぜひどうぞ。

 

働く意義の見つけ方―仕事を「志事」にする流儀

働く意義の見つけ方―――仕事を「志事」にする流儀

働く意義の見つけ方―――仕事を「志事」にする流儀

 

 この年末年始の読書で最初に読んだ一冊。大企業の社員を途上国のNPO等に送り込んで社会課題の解決に取り組むという「留職」というプログラムを提供しているクロスフィールズというNPOの代表小沼大地さんの著作。2016年最後に読んだ本にしてアツくなる一冊でした。「自分」と「仕事」と「社会」の3つが1本の線でつながっている状態が「働く意義を感じている状態」という定義は非常に納得度が高いです。「社会を変える」ためには想いの力が根底にあること非常に重要ですが、実際にことを成すには青臭い想いだけでは不十分で、戦略的に物事を進めていくある種の腹黒さも必要不可欠。つまり、青臭さと腹黒さをあわせた「青黒さ」とも呼べる力が大切だ、という言葉も非常に同感。2017年は働き方革命も大きなテーマの一つになるでしょう。このテーマを考える際に単に労働時間という視点からだけ考えるのではもったいない。多くの人がやりがいをもって充実した仕事を行っていくために何を考えなければいけないのかアツく、分かりやすく書かれています。おそらく私がこれから会う友人たちに進める機会の多くなる一冊です。

 

 

小説・エッセイ

続いて小説・エッセイから5作品。2016年はこの他に吉川英治三国志を読んだり、電子書籍で安売りしていたのに飛びついて買った昔読んだライトノベルスレイヤーズ)を読み返してみたりと、長編をけっこう読んだ年でしたね。

 

精霊の守り人守り人シリーズ

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

 

 全10巻+短編集ということでわりと長いシリーズですが一気に読み切ってしまいました。世界観の作り込みが本当にすごい。昔からファンタジー小説が好きで、ライトノベル含めいろいろと読んできましたが、個人的な好みでは圧倒的一位を奪取する作品となりました。神は細部に宿るなんていいますが、料理や服装といった背景となる文化的な部分などストーリーの本筋に直接は絡まない部分の作り込みが本当に素晴らしく引き込まれます。料理に至っては作中の料理に関する本も出ているぐらいです。いやもう本当に美味しそうなんです。そしてもちろん宗教や政治といった本筋に関わる部分も素晴らしいですし、魅力的なキャラ、戦闘シーン等の描写もとてもうまい。著者の上橋さんは文化人類学者であり、アボリジニの研究などをなさっています。そうした研究の成果が作品作りにもふんだんに活かされており、楽しみながらも考えさせられる部分も多い作品です。チャグムが主人公となる「旅人」の2作品が特にお気に入り。大人にも子どもにもオススメ。

 

セルフ・クラフト・ワールド(1〜3)

 「異世界転生」系の作品を意識的に多く読んでいる中で見つけた作品。いろいろ読んだ中でも特に面白かったです。「セルフクラフト」というヴァーチャルMMOを舞台としたお話で、ゲーム世界のAI生物「G-LIFE」が自律進化を初め、その生物的機能の応用を現実世界に持ち込むことで技術革新が大きく進み、ヴァーチャルゲームの世界は国際競争や国力維持のための重要資産となった、、というような背景で繰り広げられるSF作品です。AIやロボットの自律進化という点もゲーム世界への転生も珍しい設定ではないですが、本作品が面白いのは「民主主義」がテーマとなっている点。言うなれば”AI民主主義SF”。そんなキャッチコピーじゃ誰も読まないでしょうけども。ブレグジットやヒラリー敗北など、従来の流れではあまり考えられなかったような結果が「民主主義的に」出てきて社会システムの綻びが感じられる昨今、民主主義について改めて考えてみる際に小説を読んでみるのも面白いと思います。邪道と感じる方もいるかもしれませんが、SFを題材に未来について考えるというのは、実は非常にシンプルに考えるべきポイントを強調してくれるので面白いと思います。

 

人生なんて無意味だ

人生なんて無意味だ

人生なんて無意味だ

 

 タイトルそのままのド直球のニヒリズムを突きつける児童書。子どもも大人も読むべき。特に日本では大人がこの本を子どもに読んでみなさい、と言える勇気を持つことができるかどうかというところですね。難しいと思いますが。「命を大切にしなさい」とか「人にやさしく」とか「夢を持て」とかいくら学校で言われたところで、子どもたちが片手に持つスマホを覗けば、「死にたい」という悲痛な声に「じゃあ死ねよ」という回答がベストアンサーに選ばれるような剥き出しの悪意(書き手本人は悪意とすら思っていない可能性があるのがまた質が悪い)に触れてしまうのが現在の子どもたちの日常です。どう生きるべきかなんて大人だってわからないし、不安に思っているのだから、だとしたらせめて「分からないということ、不安があるということ」をありのままに伝えるというのが真摯な行いだと、個人的には思います。

 

 

樅ノ木は残った 

樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)

樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)

 

 山本周五郎の3大長編の一つ。おそらく周五郎の長編では最も有名な作品なのだと思いますが、周五郎を読み始めて約10年でやっと読みました。昔NHK大河ドラマでもやっているそうですね。話の主軸はお家騒動ですので、騒動自体が起こるのは当然終盤、それまでは地味な裏工作が続くのですが、そんなテーマでどうやって一年続けたのか気になります。従来悪人と考えられていた原田甲斐をお家騒動の汚名を自ら被った悲劇の名臣として新視点で描くという試みがなされている作品で、周五郎は何人か同様のことを試みていますが、どれも面白いです。周五郎作品の大きなテーマとして感じるのが「克己」なのですが、世間に悪人と見られている人物が内面でどんなことを考えていたのかという視点はこの「克己」ということが非常に考えやすくなる視点なのでしょう。周五郎の長編作の主人公の生き方は非常に自律的で厳しいものが多い。本作の主人公の甲斐もそうです。その姿勢は3大長編で徐々に強化されていきます。個人的な好みでは『虚空遍歴』、『ながい坂』、『樅ノ木は残った』の順なのですが、周五郎の長編作をどれか一作だけ読みたいと言われたら『樅ノ木は残った』を薦めます。主人公の姿勢と歴史解釈への問いかけ、そしてエンタメ感が一番程よいバランスで実現している作品ということで。

 

走ることについて語るときに僕の語ること

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

 

 村上春樹によるランニングに関するエッセイの名著。先日レビューを書いたばかりなので詳しくはそちらで。 

 

 


以上です。少しでも誰かの読書欲を刺激できたら幸いです。


今年はまた幅広いジャンルを読んで自分の思考を作っていきたいです。
レビューもなるべく書いていきたいと思っていますのでどうぞ宜しくお願い致します。

 

レビュー:『走ることについて語るときに僕の語ること』"走ること"にまつわる素晴らしきメモワール。

気づけば年の瀬。そして気づけば東京マラソンが2ヶ月後に迫っている。

 

人生初の転職を経験した今年は本当に慌ただしく過ぎ去り、本のレビューを書くこともほとんどできませんでした。来年は働くペースを掴み、読書やレビューの習慣も取り戻していきたいと思っております。

 

ということで今年読んだ本の中からのレビューです。マラソン本番も近づいているということでランニング関連の本をば。

 

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

 

 

走る作家、村上春樹

本書は村上春樹によるランニングに関するエッセイです。

 

村上春樹は走る作家。そのことは知っていたのですが、この本を読んで認識を改めました。

村上春樹は「かなり」走る作家、でした。

 

 

 

 

いやはや。これは相当なランナーです。 市民ランナーとしてはかなり完成された部類に入るでしょう。 (私の基準はサブ4達成できたら市民ランナーとしては完成レベル。サブ3達成者は市民ランナーの次元を超えている)

 

そんな走る作家、村上春樹によるエッセイ。本人曰く、メモワール。

 

春樹ほどではないにせよ、10年以上ランニングの習慣を持っている一人の市民ランナーとして非常に楽しめました。 実は春樹作品はそれほど多く読んでいないのです(『ノルウェイの森』と『海辺のカフカ』という偏ったリスト)が、この人の書くエッセイはなかなか好きです。 以前読んだ『ポートレイト・イン・ジャズ』も面白かった。

 

この人は自分の好きなものへの没頭具合がすごいですよね。本人はただ好きなものを好きなように楽しんでいるだけなのでしょうけど。

 

「春樹が好きでない人でもこの本は好きという人が多い」と聞きました。

 

ランナーが読んでも楽しいですし、 走る舞台(そして「書く」舞台)として登場する世界のあちらこちらの様子も楽しいし、 作家の生活や考えていることを知る文章としても面白いし、 と春樹の小説に比べ読む人を選ばない作品なのは間違いないでしょう。

 

走っているとき人は何を考えているのか

走る習慣をまったく持たない人からよく聞かれる質問の一つに、 「走っているときに何を考えているの?」 というものがあります。

 

春樹もやはり同じようです。というか、私程度でもわりとよく聞かれるので、きっとものすごくたくさん質問されているのではないかと思う。

 

この質問に対する春樹の回答が、秀逸。多くのランナーが共感するのではないか。 3段落に渡ってあまりに共感できる文章が続いていて、どこを引用すべきか迷いますが、一部だけ。 この数段楽は同じことを少しずつ言い方を変えながら語っています。たぶんだけど、何度も同じ質問を受けて、そのたびに考え答える中でできあがってきた回答なのではないかと思う。

 

走っているときに頭に浮かぶ考えは、空の雲に似ている。いろんなかたちの、いろんな大きさの雲。それらはやってきて、過ぎ去っていく。でも空はあくまで空のままだ。雲はただの過客(ゲスト)に過ぎない。それは通り過ぎて消えていくものだ。そして空だけが残る。空とは、存在すると同時に存在しないものだ。実体であると同時に実体ではないものだ。僕らはそのような漠然とした容れ物の存在する様子を、ただあるがままに受け入れ、呑み込んでいくしかない。(P35)

 

すごく、よく分かる。

 

 

走っている時にはわりと色々なことを考えています。仕事のこととか、人間関係とか、趣味のことや、あるいは天気やその日の食事のことだったり。色んなことを考えるけど、その「いろいろ」は自分が意識して選んでいるわけではなく、まさしく雲のようにやってきて、過ぎ去っていきます。何か特定のことを考えたいと思っていても、いつのまにか流れていってしまうということもよく起こります。

 

ただ、それでいて走り終わった後は頭がとてもすっきりする。 そのすっきりとした感じが欲しくて走っているというのも走ることの大きな理由の一つです。

 

結局のところマラソンは、苦しい。

私はこれまでに1度フルマラソンの完走経験があり、人生2度目のフルマラソンとして2017年の東京マラソンに挑戦します。いろいろ理由があって挑戦することになったのですが(【東京マラソンチャリティクラウドファンディングに挑戦】【一人前の公益組織コンサルタントを目指して】 - 朝ぼらけタイガー)、正直最初のフルマラソンが終わった時点では「もう2度と走りたくない」と考えていました。 ものすごく、苦しかったのです。そして走り終わった後は膝がボロボロでした。

 

毎年フルマラソンを走るようなランナーともなると、あんなに苦しくはないんだろうなと期待を込めて読み進めていったのですが、どうやらその期待はハズレのようです。

 

前回の私のレースで苦しかったのは、32、3㎞地点ぐらいからの最後の10㎞ほど。後から確認すると走る速度はほとんど変わっていなかったのですが、とにかく苦しかった。全身が走るのを止めたがって悲鳴を上げているような状態だったのですが、何度走っても、どれだけ練習しても、一緒らしい。

 

やれやれ、もうこれ以上走らなくていいんだ。(P99)

 

最後に思うのはやっぱりこれなのか、と。

人間の身体の構造上30㎞程度までが健康的に走れる限界なんじゃないかと思う。

 

結局のところ、苦しい。

それでも走るのをやめようとは思わないんですよね。

 

でも「苦しい」というのは、こういうスポーツにとっては前提条件みたいなものである。もし苦痛というものがそこに関与しなかったら、いったい誰がわざわざトライアスロンやらフル・マラソンなんていう、手間と時間のかかるスポーツに挑むだろう?苦しいからこそ、その苦しさを通過していくことをあえて求めるからこそ、自分が生きているという確かな実感を、少なくともその一端を、僕らはその過程に見いだすことができるのだ。生きることのクオリティーは、成績や数字や順位といった固定的なものにではなく、行為そのものの中に流動的に内包されているのだという認識に(うまくいけばということだが)たどり着くこともできる。(P251)

 

たぶん、そういうことなんだろうと思う。

 

「走り始める理由」と「走り続ける理由」

なんで走るのか。とくにフルマラソンなんて思い切り苦しいのに。理由は人によってさまざまあるのだろうけど、ざっくりといってしまえば「楽しいから」の一言に集約されるのではないかと思う。

 

そう、マラソン・レースは楽しんでこそ意味があるのだ。楽しくなれけば、どうして何万人もの人が42キロ・レースを走ったりするだろう。(P197)

 

苦しいけれど、楽しい。 苦しさが楽しいわけではなく、苦しさもあるけれど楽しい、ということ。

 

「楽しさ」という単純化された感情以外は人によってさまざまでしょう。

 

さまざまな走る理由を考えるとき、多くの人の場合「走り始める理由」と「走り続ける理由」は別々ではないかと思う。

 

春樹の場合は、専業小説家になったときの体調の維持のためのスポーツとして仲間や道具の要らないマラソンは都合が良かった、というのが走り始めた理由であり、走り続けるのは、小説家として必要なものを走ることから学んだり、走ることによる「空白の獲得」や「生きているという実感」を得るためということです。

 

私の場合高1の終わりで運動部を止めギター部に転部したのを機に、自分で運動をする習慣を続けねばと思い一人で手軽にできることとして選んだのが走るでした。それに加えて、クソ真面目に育った高1の自分にとって「夜の街に一人で」ということ自体が楽しかった。例えそれが遊びでなくて走ることだとしても。その後走り続けているのは、運動のためというのももちろんあるけれど、それ以上に「空白の獲得」や「生きているという実感」という部分が大きい。

 

思うに、走り初める理由は本当に人によりさまざまだけど、その先走り続けている人というのはある程度似た感覚を共有し、それを理由に走っているのではないかと、この本を読んで春樹の描写するいろいろな感覚に強く共感しながら思いました。

 

そのうちまた読み返したい本です。

 

以上。 久しぶりに書いたらなんだか長くなりました。 レビューを書く感覚も少しずつ取り戻していきたいですね。 ではまた。

 

 

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

 

 

8月の走行距離は131.8㎞でした

東京マラソンへの出場が確定して1ヶ月が過ぎました。

 

9月も1周間過ぎてしまいましたが、8月のトレーニングの振り返りです。

 

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8月の月間走行距離は、131.8kmでした。

 

ここ最近ずっと100km超えることなんてまずなかったのでまぁまぁ走れたなとは思うのですが、目標は150kmだったので、達成率でいうと約88%で未達でした。

 

以下、ざっくり振り返り。

 

インターバル走とビルドアップ走

先日読んだ小出監督の本(レビュー:『マラソンは毎日走っても完走できない』ポイントは「つくる」「ほぐす」「維持する」)に従い「脚を作り、心肺機能を鍛えるためのトレーニング」ということを意識して紹介されていた2種類のトレーニングを採り入れました。

インターバル走はハイペースとゆっくりペースを交互にやるというもので、ビルドアップ走はゆっくりペースからスタートして徐々にスピード上げていってトップスピードでゴールというもの。どちらも短時間、短距離でも心肺を追い込むことができるという特徴があります。これまでは気分転換にということでしか走ってなかったのですが、鍛えるという視点で走り出すとまた違った感覚で楽しいです。総距離がまだ絶対的に足りていないのでたまにしかやってないのですが、短時間しか時間取れなくてもトレーニングできるということが分かると気持ち的に余裕がでます。

 

Runtastic導入

これまでRunkeeperだったのですが、Runtasticに乗り換えました。Runtasticの「インターバル走」と「音声コーチ」の機能が良い感じで、前述のインターバル走をやるのには最適です。個人的にはビルドアップ走はなんとなく感覚でいけるのですが、インターバル走は時間か距離を細かく測る方がやりやすいので便利なアプリに頼ります。

例えばRuntasticでは25分と40分のインターバル走があるのですが、25分版では10分ジョグの後、1分ハイペース&1分ゆっくりを5セット、5分クールダウンという立て付け。1分ごとに音声案内が入り、「3,2,1,...Go!」と煽ってくれるのが超楽しいです。

 

7〜12kmの平均ペースが5分30秒程度に

インターバル走の効果が出ているのかトレーニングしようという意識のなせる業なのか平均ペースが上がりました。これまで5分40〜6分くらいで走ることが多かったのですが、5分30秒まで上がってきました。本番ではいちおうサブ4が目標なので、もう少し上げて平均5分20秒で15〜20km行けるようになるとだいぶ良いと思う。ここからまた追い込むのは辛いけども。まぁ私の場合体重落とせばそれでいける気がしますが、なかなか減らないもので。。

 

出張ランが楽しい

「旅先で走る」というのにずっと憧れていたのですが、これまでそんなに余裕のある旅行をすることができませんでした。

ちょうど地方出張の多い仕事になったということで憧れを実践することに。

8月は島根県雲南市斐伊川沿いを8kmと、京都で東寺〜鴨川沿い〜京都御所まで10kmの2度の地方ランをすることができました。いつもと違うところ、しかも良い景色を見ながら走るのすごい楽しいです。いつも走る時間取れるわけではないというか京都なんかは完全に睡眠時間削って走ってましたが、無理のない範囲で続けていきたいです。

 

一人前の公益コンサルタントを目指して

ちなみにといいますか、今回の東京マラソンチャリティランのそもそもの目標は「一人前の公益コンサルタントになる」です。忘れてません。

そちらの方の振り返りも少しだけ。

 

がんばってはいますが、なかなかうまくいくことばかりではない。ですね。

 

思うようにできないことが多くなかなか厳しい毎日です。根本的に楽しいのでまだまだがんばりますし、がんばり足りないのですが、メインKPI的なところの達成率で言うとなんと驚愕の0%達成のクソっぷりでありましたし、もろもろ成長不足を痛感する日々です。正直、精神的にも頭の回転的にもエンストしかけていた日の多かった8月でした。エンストの原因が自分でもよく分からず困っていたのですが、月末にエンジンをかけ直すことができた気がしています。走って落ち着いて考えてみれば何事もそんな器用にできるタイプじゃないので愚直に真摯にやるしかないのでした。とにかくまたアクセル踏み込んでいければと思っています。

 

ということで、月一のトレーニングレポートは今後も続けていきたいと思います。

 

 

【御礼】東京マラソンチャリティクラウドファンディング10万円達成

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先日よりこのブログの他、FacebookTwitterなどでもお騒がせしていた東京マラソン2017のチャリティランナーとしてのクラウドファンディングですが、昨夜無事に10万円を達成することができました。

 

ご支援、応援いただいた皆さま本当にありがとうございました!

 

約半月間のチャレンジの間に本当に多くの方から応援のコメント、いいねやシェア等の応援をいただきました。

 

また、約40名の方からのご寄付をいただき10万円のクラウドファンディングを達成することができました。

 

本当にありがとうございました。

 

10万円を達成できたことで残るは東京マラソン本番に向けてトレーニングを積むばかりです。

 

この1周間風邪を引いてしまいトレーニングが全くできなかったので、今日以降一から取り組んでいくことになります。レース本番での目標は【4時間以内の完走】です。

 

また、今回のクラウドファンディングのチャレンジを通して多くの学びがありました。これまでもいくつかのNPOクラウドファンディングに間接的に関わったことはありましたが、自分自身が矢面に立って寄付を募ることでここまで違った経験を積むことができるのかと驚きました。

 

今回得た学びについては改めて整理して、後日またこちらのブログで公開したいと思います。

 

何はともあれまずは御礼まで。

 

本当にありがとうございました!

 

なお、10万円を達成したことで東京マラソンへのエントリーは(参加費支払い等の手続きをした上で)確定いたしましたが、寄付自体の受付はまだ継続しています。平成29年3月31日(金)17:00までが寄付受付期間となりますので、子どもたちの支援に寄付をされたい方はぜひお願い致します。

www.runwithheart.jp

レビュー:『マラソンは毎日走っても完走できない』ポイントは「つくる」「ほぐす」「維持する」

東京マラソンに向けてチャリティランナーとしてクラウドファンディングに挑戦中です。

 

挑戦を表明した日にさっそく購入したのがこちらの本。

 

 

マラソン指導の第一人者、小出監督がマラソントレーニングについて書いた本です。

 

トレーニングの裏の考え方は初心者もプロも変わらない

非常に幅広い対象に向けて書かれた本です。

 

これからランニングを始めるという方から、何度もレース経験があり記録更新を目指しているような方まで。

 

小出監督は言います。「マラソントレーニングの基本的な考え方は初心者もプロも変わらない」と。

 

基本的な考え方とは、

  • 走るための体つくり(特に脚つくり)が大切である
  • 体つくりのために計画的にトレーニングを行うことが必要である
  • 作った体を本番で活かすためのコンディショニングとレース運び

などに集約されます。

 

中心となるのはいずれも体つくりですね。

 

マラソンの体つくりのポイントは「つくる」「ほぐす」「維持する」

体つくりのためにはトレーニングをしなくてはなりません。

 

本書のタイトルは『マラソンは毎日走っても完走できない』ですが、計画なくやたらと走ってもトレーニングにはならないということです。

 

まず必要なのは「負荷をかける」ということ。全力で走ったり、距離を走ったりして脚と心肺機能を追い込んでいくことが必要です。インターバル走やビルドアップ走など負荷をかけるための具体的なトレーニング法も紹介されます。

 

そして負荷をかけた後には体を「ほぐす」ことが大切。ゆっくりジョギングの日を適度にいれると疲労が取れやすいそうです。

 

そして最後のポイントであり、私が最もなるほどなと思ったのが「維持する」ということ。せっかく負荷をかけ鍛えた脚や心肺機能も適度に刺激を入れ続けなければ簡単に元にもどってしまいます。プロのランナーでも2週間練習しなければあっという間に衰えてしまうし1ヶ月も経てば「ただの人」になってしまうというのは印象的でした。

 

トレーニング計画を立てる上では以上のことを意識しながら、週に取れる練習時間にバランスよく負荷をかける日、ほぐす日、刺激を入れて維持する日を配置していくという考え方になります。とても分かりやすいですし、自分の生活に合わせて自分で簡単に考えることができます。

 

自分なりにとにかく楽しく走る

自分に合わせた計画を作る、という話が出ましたが、個人にあわせるというのは小出監督の考え方の基本になっているようです。

 

Qちゃんや有森選手を始め小出監督が育てた有名選手のエピソードもたくさん出てくるのですが、一人ひとりに合わせたメニュー、状況に合わせた対応など本当に柔軟に対応しているのだなと感心しました。

 

また、走るフォームを気にする必要はない、という点もなるほどなと思いました。走っているうちに体は自然と走りやすいフォームに最適化されてくるので無理に意識しすぎて逆におかしくなってしまうより楽しく走ることが重要とのことです。

 

トレーニングの他、フォームやシューズなど道具選びといった細かなところまでプロ選手の考え方の裏にある大切な基本を噛み砕いて解説してくれるので、この本を読んでいると走りたくなります。それも、上達するためのトレーニングというものが楽しみになるのです。

 

私はジョギングの習慣を10年程持っています。フルマラソンも一度完走経験があり、今回が2回目の挑戦になるのですが、1度目のマラソンはかなりきつく、再挑戦したいとかタイム更新をしたいという想いはほとんど持っていませんでした。普段のジョギングも気分転換や健康維持のためという側面が強かったです。

 

早く走るとかより長く距離を走れるようになるには苦しく頑張らないといけないというイメージがあったのですが、この本を読んでトレーニングに対する意識はかなり前向きになりました。ただの完走ではなく自己ベスト更新を目標にしてみても良いかなと思い始めたぐらいです。

 

来年2月末の東京マラソンまでがんばってみようと思います。

 

そしてなんといっても色々言いましたが、まずはクラウドファンディングを成功させなければスタートラインにも立てません。

 

私と、寄付先の活動の先にいる子どもたちへの応援をどうぞ宜しくお願い致します。

 

www.runwithheart.jp

 

クラウドファンディングについては以下の記事をご覧ください

 

22minutes.hatenablog.com

 

 

 

なぜ「育て上げネット」さんを寄付先に選んだか?子ども支援との関わり[東京マラソンチャリティラン]

東京マラソンへのクラウドファンドファンディングによる挑戦も本日で3日目です。

 

ちなみにこの挑戦は先着3,000人で締め切られますので、いつまでに達成すれば良いのかというのは不透明です。不安ですねー

 

さて、東京マラソンのブログ更新も2回目。本日は寄付先についてです。お金集めたいというからにはなぜそこにお金を使いたいのか、必要なのかをしっかり説明する必要があると思うのです。

 

10万円は認定NPO法人育て上げネットさんに寄付されます

今回選択している寄付先は育て上げネットさんへの寄付となります。

www.sodateage.net

 

育て上げネットさんはニートの就労支援の問題に取り組むなど社会へうまく馴染めなかったり、生きにくさを感じる子どもたちとその親への支援活動を行っています。

 

また、調査や情報発信にも積極的で「若者無業白書」というものを発行し、現状の課題の認知拡大に努めていたり、SROI(社会的投資利益率)による事業成果評価を取り入れるなど他のNPOを先導するような「成果志向」の活動も実践しております。

 

私が育て上げネットさんへの寄付を迷わずに選択できたのはそうした精力的で先進的な取り組みを続けている組織であることと、その活動分野が子ども支援であることが理由です。

 

「子ども支援」との関わり① 〜大学時代〜

現在私はNPOや自治体など公益組織向けのコンサルタントとして様々な組織、活動に携わらせていただいております。中間支援として特定の現場を持たずに様々な地域や分野に関わっているのですが、「子ども支援」という分野は自分の中ではとても大きなものです。

 

私のソーシャルセクターとの関わりは大学時代が最初になります。主に大学の学生ボランティアセンターの運営と、児童養護施設での学習支援ボランティア活動を行っていました。特に児童養護施設での活動では、「本人の能力や意思に関わらず学習が遅れたり成長機会を収奪されている」子どもたちがたくさんいることを知りました。

 

学習指導の活動を通じて直接関わった子の役に立っているのは間違いないという現場の充実感を味わいながらも、「彼らの進路や人生にどれだけの好影響を与えられたのか」「もっと早く、効果的な手を打つことはできなかったのか」「そもそもこうした子どもたちが生まれないようにするために何ができるのか」など本当に様々なことを考えました。当時悩んでいたことは今でも頭の中に強く残っており、現在のキャリア選択にもつながっています。

 

「子ども支援」との関わり② 〜自身の子ども時代〜

子ども支援との関わりには自分自身の子ども時代の経験も関係していると思います。

 

私自身は比較的不自由なく育った子どもだと思います。自分自身に強い原体験があるというわけではないのですが、環境や視点の違いがひとりひとりにまったく違った影響を与えるということを強く感じながら育ってきました。

 

例えば私は小さな頃からどちらかと言うと優等生タイプで成績もよく先生受けも良いという生徒でした。というか外面の良いので先生受けの良い態度を自然と取れる人間でした。

 

一方で私には弟がいるのですが、弟は私とは違い先生受けというような視点は全く持たない人間でした。この2つのタイプって別にどちらが良いかという話ではないはずなのですが、自然と社会に適合する態度が取れる私とそういう態度に頓着のない弟では「学校という世界」はあまりに居心地に違いがあるものでした。

 

私にとっては良い先生だった方が弟には非常に辛辣にあたったり、私の前で平気で弟の悪口をいう先生がいました。また、弟は若干色弱なのですが、色弱というものを知らないのか色が判別できないために適応できない弟の行動を頭ごなしに否定する先生がいたり(この先生も"優等生"であるところの私にとっては"良い"先生でした)もしました。

 

先生たちの態度の違いや、私と弟からの見え方の違いなどを目の当たりにし、小学生の頃から「人によって見ている世界は違う」ことや「自分にとって居心地の良い場所がすべての人にとってそうではない」ということを考えながら成長してきた、という経験があります。(後者の教訓については私の小学校区に日系のブラジル人、ペルー人の方も多く日本語ができないことで苦労している友人たちが多くいたことも影響していると思います)

 

そんなことを考えながら成長した私の行動原理や基本思考は「社会を自分なりの視点で判断し行動したい」「ただし自分の視点は絶対的に足りていないのでもっともっともっともっと色々なことを知りたい」「そして、できればすべての人が自分なりの視点で判断して行動できるようになるべきだ」となっています。

 

私が子ども支援に強い想いを持つのはこうしたものを身につける機会を奪われている子どもたちを見るのが苦しいからですし、また、(意識的であれ無意識的であれ)子どもたちからそうした機会を奪ってしまっている大人を見るのも苦しいからです。

 

だから、育て上げネットさんの活動のような貧困・発達障害・虐待・いじめなど様々な理由で"生きづらさ"を感じる子どもたちへの支援は非常に大切だと考えています。

 

 

以上です。

 

長々と語ってしまいましたが、今日ここに書いたことは子ども支援を寄付先に選んだ理由であり、私がソーシャルセクターに飛び込んだ理由でもあります。

 

そんなことを考えながらのクラウドファンドチャレンジです。

もし良かったらご支援いただけるとありがたいです。

 

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2回ほど非常に真面目に語る記事になりましたが、今後は練習の記録なども残していく予定です。

 

あと、書評ね。いちおう書評が主体のブログですので笑

 

【東京マラソンチャリティクラウドファンディングに挑戦】【一人前の公益組織コンサルタントを目指して】

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東京マラソン2017にエントリーすることになりました。

 

10万円の寄付を集めて東京マラソンを走ります。ご協力をお願い致します。

www.runwithheart.jp

 

こちらのページでクラウドファンディングを実施中です。

 

東京マラソンでチャリティクラウドファンディングって何?

近年多くのマラソン大会で「チャリティ枠」というものが用意されています。

人気が高く定員が埋まりがちなマラソン大会で、NPO等の指定の団体への寄付を行うことで特別枠としてマラソン大会にエントリーすることができる、という仕組みです。

 

チャリティ枠のエントリー金額は【10万円】なのですが、東京マラソンではこのエントリーにクラウドファンディングの仕組みを取り入れています。

 

つまり10万円の寄付は、自分自身で出しても良いし、多くの方から募っても良いということ。

 

むしろたくさんの方からのご支援を募ることで、多くの方に社会貢献について考えてもらうきっかけにしていこう、という狙いが期待されています。

 

なぜこの取組みに挑戦するのか?

きっかけは会社の人に誘われたことです。一緒に挑戦することになりました。

 

ですが、せっかくの機会ですので、改めて自分なりの目的を考えなおしてみました。

その目的とは、

【一人前の公益組織コンサルタントとなるための挑戦の機会とすること】

です。

 

私はこの5月に転職をしました。新卒から丸6年間勤めた楽天株式会社を辞め、現在は株式会社PubliCoという会社でNPOや自治体などの「公益組織」向けの経営支援を行っています。

 

大学時代からボランティアコーディネートや児童養護施設でのボランティア活動を行い、就職してからもいろいろなNPOプロボノ活動をしてきた私にとってはNPOを支援するという形でソーシャルセクターにがっつりと関わることができるようになった今回のキャリアチェンジは非常にチャレンジングでありながらもワクワクとするものです。

現在転職3ヶ月目に突入し、毎日刺激的な日々を過ごしております。

 

個人的には日々学ぶところも多く良い経験をさせていただいておりますが、一方で自分自身の実力不足・経験不足も日々痛感しています。コンサルとしての経験もないですし、NPO支援の経験も代表の二人に比べると圧倒的に足りていません。

 

そんな中で今回のこのクラウドファンディングのチャレンジは自分自身が一人のファンドレイザーとして実体験としての経験を積むまたとない機会だと捉えました。

 

また、フルマラソンを走るということも大きな挑戦です。フルマラソン自体は4年前に一度完走経験があるのですが、当時と今とでは走っている頻度も量も半分以下に落ちています。

 

転職し、生活のリズムが変わったというのは走れなくなっている分かりやすい理由ではあるのですが、いつまでもそれを言い訳にしていては新たなことには何も挑戦できなくなってしまいます。ベンチャーコンサルティング会社として立ち上がってまだ1年弱の弊社はまだまだ様々な面が整備されておらず、何もかもが自由です。言い方を変えれば誰も管理してくれません。すべて自分で管理していく必要があります。自己管理能力が超大事。

 

ということで、「公益組織のコンサルタントとしてクラウドファンディングという寄付の実体験を積む」と同時に、マラソンのトレーニングをしっかりと本番に向けて取り入れていくことを通じて「一人前のコンサルタントとしての自己管理能力、タスク管理能力を身につける」ことも目指したいと思います。

 

この2つの達成を目指しながら通常の業務もこなしていくことで、東京マラソンを走り終える来年2月末までには【一人前の公益組織コンサルタント】として胸を張って働けるようになれるのではないかと思います。

 

以上です。

 

今後も今回のチャレンジの記録を少しずつこちらのブログに更新していきたいと思います。考えていることの他、トレーニングの記録など。

 

次回は「なぜ支援先として【子ども支援】の活動を選んだのか?」という点を書きたいと思います。トレーニングだけでなくこのブログも3日坊主にならないようにがんばります。

 

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